永久脱毛って永久に毛が生えないの？

近年で主に永久脱毛として活用されている施術は、医療レーザーを使用して行われるものです。
そして医療レーザーを脱毛箇所に照射すると、長期間の再発毛を防ぐ高い脱毛効果が期待できるため医療レーザーには永久脱毛効果があるとされています。

その仕組みは、レーザーの照射パワーで、毛を育てるための細胞や、発毛の指令塔にあたるバルジ領域を破壊し、長期間毛が育たない環境をつくるというもの。つまり、体内部の細胞や組織を破壊する行為そのものが体のメカニズムを考慮すべき医療行為であるため、永久脱毛は医師が在籍している医療機関でのみ許されている施術なのです。

一方で低価格が魅力的なエステサロンで行う脱毛（エステ脱毛）では、「光脱毛」を行っています。これは細胞を破壊しない範囲で、毛を減らすことを目的とされる施術です。近年では技術の発展により高い減毛率を維持しているものの、実際には照射パワーも医療脱毛には及ばず、エステ脱毛では永久脱毛効果を語ることはできません。

毛には、「毛周期」と呼ばれる生え変わりのサイクルが存在します。毛周期は、毛が生える「成長期」、毛が抜ける「退行期」、毛が成長を止める「休止期」に分かれています。

そして医療レーザーは、毛が肌表面に生えている「成長期」の毛にのみ反応します。ただし、体中のすべての毛根が、同じタイミングで成長期を迎えるとは限りません。医療レーザーに効果を示す成長期の毛根の隣では、退行期や休止期の毛根が存在することも大いに考えられるのです。

そのため、強い照射パワーを持つ医療レーザーで行う永久脱毛ではありますが、たった一度の施術で照射を行った部位のすべての毛根に永久脱毛効果がもたらされるわけではありません。成長期のタイミングを狙って何度か照射を繰り返すことで、徐々に永久脱毛効果へ近づいていくのだと言えるでしょう。

医療レーザー脱毛の仕組みについて詳しくはこちらkeyboard_arrow_right

「永久脱毛は痛い」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。その認識、あながち間違いではありません。

一般的に永久脱毛の痛みに対する表現で言われているのは、ゴムではじかれた程度。決して耐えられないほどの痛みではないことがほとんどですが、痛みには個人差もあり、さらには脱毛する部位によってもその強さが異なります。

特に痛みを感じやすいのは、毛も太く肌も敏感なVIO（デリケートゾーン）です。その反対に、産毛が生えている顔やうなじは、比較的痛みを感じにくいと言われています。

VIO脱毛が一番痛いって本当？keyboard_arrow_right

とはいえ、医療機関で行う永久脱毛では、あらゆる部位の脱毛において、痛みには考慮しながら行っているので、痛みに弱い方であっても、そう心配する必要はありません。

もし痛みに関する不安があったり、実際の施術中に気になる痛みを感じたりした場合には、ご遠慮なく医師・看護師までご相談くださいね。

医療レーザー脱毛って本当に痛いの？keyboard_arrow_right

高い減毛率を維持できるということだけでも、大変魅力的ではありますが、永久脱毛の魅力はそこだけにとどまりません。

• 医師の元で行われる施術がゆえに、施術を受ける個人一人ひとりの肌に合った脱毛が施される＝高い効果への期待


• 万が一の肌トラブルにも適切な対応が施される安心感


• 強い照射パワーで脱毛を行うため、施術回数も少ない

など、魅力は多くありますが、一見意外な点で注目していただきたいのが、「美容」にも効果をもたらすという点です。
永久脱毛に使用する医療レーザーは、シミ治療などにも使用されることが多く、毛穴を引き締め、肌のキメやハリ、透明感をもたらす効果も認められています。

つまり、ムダ毛がなくなって美肌にも効果的で、まさにツルツルな肌が期待できるというのが、永久脱毛が長く人気を得ている理由なのではないでしょうか。